僕自身、過去に足に水虫ができた時やチャドクガの毛虫に刺されて腕全体が赤く腫れあがって強烈な痒みになった時に皮膚科に通ったことがあります。

 2時間待って、診察は10秒でしたが、病名と出された薬は的確ですぐに治りました。「さすが、専門の医者は違うね。」と心の中で感心していました。




 ところが、8年前に脂漏性皮膚炎になって皮膚科に通いましたが、全く治らないのです。「何で?皮膚病の専門家でしょ?」思いながら、何度も通っているのにいっこうに良くなりません。

 それで、違う皮膚科にも通院しましたがダメで、最後の望みを持って大きな総合病院に通っても全くダメでした。

 僕自身が脂漏性皮膚炎を皮膚科に通わずに1か月で完治させた現在、皮膚病のプロフェッショナルである皮膚科の医者が、脂漏性皮膚炎で悩んでいる数多くの患者をなぜ治すことができないのかが分かりました。

 皮膚科の脂漏性皮膚炎の治療には、いくつかの大きな落とし穴があるからです。

ろくに検査もしないで脂漏性皮膚炎と判断していること

 真剣に脂漏性皮膚炎と向き合っている皮膚科医は、その原因となっている真菌(カビ)の一種で脂性環境を好むマラセチア菌と白癬やカンジダなどの真菌感染症のほか、酒さや酒さ様皮膚炎などと識別するため、治療を始める前に必ず顕微鏡でカビの有無を調べます。

 しかし、これをやっている皮膚科医がものすごく少ないのが現状です。おそらく、みなさんもそんな検査を受けたことがない人がほとんどじゃないでしょうか。

 僕の場合も、皮膚科で2時間ほど順番を待ってたのに、椅子に座って向き合った途端、検査も何もせず、「脂漏性皮膚炎です。お薬を出しておきます。お大事に~。」って言われておしまい。3軒通った皮膚科はどこも同じでした。

 検査もしないまま病気を特定する医者がほとんどを占める中で、基本的に皮膚科に通って脂漏性皮膚炎が治るのは、かなりレアなケースじゃないかと僕は思ってます。

 それに加えて、脂漏性皮膚炎は、皮膚が赤く炎症を起こす症状ですが、同じような症状を起こすものとして、酒さ、酒さ様皮膚炎、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎などを挙げることができます。

 実は、皮膚科医で、これらを正確に診断できる医者は、全国でもごく少数です。それぞれの症状で治療方法が全く異なることがあるのに、誤診によってますます悪化させるケースが後を絶ちません。

 こうしたことから、僕を含めて、ほとんどの方は皮膚科に通院しても脂漏性皮膚炎は治らない病気になっています。



皮膚科が処方する保湿剤が脂漏性皮膚炎を悪化させる

 これ以外にも、皮膚科に通っても脂漏性皮膚炎が治らない理由があります。

 脂漏性皮膚炎で悩んでいる方は、一度は皮膚科を受診したことがあると思います。そこで、処方される薬は、「ニゾラールクリームなどの抗真菌剤」と肌の炎症を抑えるための「ステロイド又はプロトピック」、それに、保湿のための「ヒルドイド又は尿酸含有のものかワセリン」だったはずです。

 この処方された保湿剤こそが、皮膚科に通っても脂漏性皮膚炎が治らない大きな理由の一つです。

ヒルドイドによる脂漏性皮膚炎の悪化

 このうち、ヒルドイドに関しては、確かに保湿する力が強力なので、それなりに知識のある女医や看護師、薬剤師の方などが、究極の保湿剤と言って普段から化粧水代わりに使っている方が結構いらっしゃるのも事実です。

 ヒルドイドの成分にヘパリン類似物質というものが含まれていて、これには、保湿効果や血行促進作用があるので、乾燥肌にすごく効果があるものです。しかも、赤ちゃんの乾燥肌の治療にも使われているほど安全でお肌に優しいものです。

 ヘパリン類似物質は、単なる乾燥肌や健康肌の方には非常に有効ですが、この血行促進作用というものが、脂漏性皮膚炎の方のお肌をますます赤くしてしまうのです。

 実際、僕も、ヒルドイドを塗ったら、顔が真っ赤っかになったので、すぐに塗るのを止めました。

尿素配合のクリームによる脂漏性皮膚炎の悪化

 尿素配合のクリームも、健康な肌なら保湿性のあるものですが、脂漏性皮膚炎の場合には、刺激がきつすぎて症状を悪化させ、逆効果になってしまいます。脂漏性皮膚炎の皮膚は、刺激にものすごく弱くなっているので、尿素は、逆効果になります。

ワセリンによる脂漏性皮膚炎の悪化

 ワセリンにしても、皮膚内に潤いをもたらす機能はなくて、皮膚の水分が逃げないように、単に油で蓋をするものなので、皮膚が乾燥しまくっている脂漏性皮膚炎では、大敵とさえいえる成分です。

 ワセリンは、皮膚が欲しがっている水分を一切補給することをせずに、飢餓状態のまま蓋をしてしまっている状態なので、脂漏性皮膚炎が治るはずがありません。

ステロイドとプロトピックの適切な指導がない

 脂漏性皮膚炎が皮膚科に通っても治らないさらなる理由は、ステロイドとプロトピックの適切な指導がないことが挙げられます。

 ステロイドとプロトピックは、本来、脂漏性皮膚炎による皮膚の炎症を抑える効果的な薬です。

 ステロイドは強力な抗炎症作用をもっているので、通常では数日から1週間程度で赤みが引きます。1週間たっても、薬の効果が見られない場合は、プロトピックに切り替える必要があるのに、医者によっては、さらに強いステロイドを処方したりします。

 脂漏性皮膚炎の患者にしても、医者の言う通り薬を塗っても全く治らないときには、「この医者はヤブ」だと思い込んで、違う皮膚科に通ったりするケースが多くなります。

 医者を変えても、またステロイドが処方されると、2週間を超えて長期間塗布していることになって、こうなると、その副作用で皮膚が薄くなってツルツルの真っ赤っかな肌になる確率が高くなります。そのほか、ステロイドが原因の「酒さ様皮膚炎」になった方もいます。

 また、もう一つの治療薬であるプロトピックにしても、副作用がなく長期使用にも向く薬だといわれていますが、長期間塗った結果、治るどころか酒さ用皮膚炎になった方が現実にたくさんいます。

 どちらの薬を使うにしろ、そもそも、顔の赤みが引かないのは、先に書いたように保湿剤が間違っているからです。

 適切な保湿をしないで、ステロイドやプロトピックを続けているから、脂漏性皮膚炎が治らない理由です。

 治らないどころか、ステロイドやプロトピックの長期使用で、もっと厄介な酒さ用皮膚炎になり、顔中が真っ赤になって、ニキビのようなぶつぶつができて悩んでいる人がたくさんいます。